療育手帳の取り方・等級の意味・使える制度を全部まとめた

障害児育児

療育手帳、最初は何もわからなかった

子どもが知的障害と診断されたとき、最初に動いた手続きの一つが療育手帳の申請でした。

でも最初は「療育手帳って何?」「どこで申請するの?」「取得したら何ができるの?」という状態でした。

この記事では、実際に申請した経験をもとに療育手帳の取り方・等級の意味・使える制度を一通りまとめています。


療育手帳とは何か

療育手帳とは、知的障害のある方が取得できる手帳です。

自治体によって名称が異なる場合があります。東京都では「愛の手帳」、埼玉県では「みどりの手帳」と呼ばれることもありますが、制度の内容はほぼ同じです。

この手帳を持つことで、さまざまな支援やサービスを受けられるようになります。詳細は後述します。


療育手帳の等級

等級は自治体によって異なりますが、多くの場合「A(重度)」と「B(中軽度)」の2段階に分かれています。

さらに細かく分類している自治体もあり「A1・A2・B1・B2」の4段階になっているところもあります。

等級はIQ(知能指数)と日常生活能力の両方を基準に判定されます。IQだけで決まるわけではない点が重要です。

息子は「A(重度)」と診断されました。


申請から取得までの流れ

Step 1:市区町村の福祉窓口に相談する

まず住んでいる市区町村の福祉窓口に「療育手帳を申請したい」と伝えます。

事前に電話で「知的障害の診断を受けたので療育手帳の申請をしたい」と伝えておくと、必要なものを事前に教えてもらえてスムーズです。

Step 2:必要書類を揃える

主な必要書類は以下の通りです。

申請書(窓口でもらえます)、写真(縦4cm×横3cm程度)、印鑑、健康保険証、マイナンバーカードまたは通知カードです。

Step 3:児童相談所で判定を受ける

申請後、児童相談所で知能検査などの判定を受けます。

予約が必要で、地域によっては予約が取りにくいこともあります。

うちの息子の場合は市の窓口に申請書を提出後、児童相談所に自身で予約の電話をして、3週間後に行きました。まだ知能検査を受けるレベルにも達していなかったので、面談中に少し積み木をしたりして判定をしてもらいました。

Step 4:手帳の交付

判定結果をもとに等級が決まり、手帳が交付されます。

最終的に窓口の申請から療育手帳が手元に届くまでには2か月程度かかりました。

更新について

療育手帳には有効期限があり、定期的に更新が必要です。

うちの息子の場合は2年に1度の更新が必要です。

更新のたびに判定を受けるため、成長とともに等級が変わる場合もあります。


療育手帳で使える制度・サービス

取得することで受けられる主な支援をまとめます。

税金の控除

所得税・住民税の障害者控除が受けられます。

重度(A判定)の場合は特別障害者控除として控除額が大きくなります。確定申告または年末調整で申請できます。

公共交通機関の割引

電車・バス・飛行機などの運賃が割引になります。

割引率は交通機関によって異なりますが、鉄道では本人および介護者の運賃が半額になるケースが多いです。

各種施設の割引・無料

美術館・博物館・動物園・遊園地など多くの施設で入場料の割引または無料になります。

施設によって対象となる等級が異なるため、事前に確認することをおすすめします。

子供が好きな動物園・水族館・遊園地はほとんどの施設で障害者割引が用意されています。多くは本人の入場料全額無料や半額、同伴介護者も1名まで全額無料や半額といった割引が利用できます。

高速道路料金の割引

高速道路が通常料金の半額で利用できます。

ETCカードと車両を登録すればETCレーンを通過した時でも半額で利用できます。(通過時は通常料金で支払われますが、後日半額分還付されます。)

もし持っている車にETC車載器が無くても高速道路出口の有人窓口で、療育手帳と子供本人が乗車していることを確認してもらえば、同様に半額で利用できます。

高速道路をよく使用される方は必ず申請しましょう!

2025年4月から3連休やGW・年末年始は通常では休日割引が適用されなくなりましたが、療育手帳の割引は年中適用されます!

自動車税の減免

デイサービスや療育園の送迎、もちろん普段の生活の移動手段としてお車を利用される方が多くいるかと思います。療育手帳を持っていると、その車の自動車税(軽自動車も含む)の減免も受けることができます。

自治体によって独自の基準があるため、詳細は県税事務所にお問い合わせください。

私の住んでいる自治体では上限45,000円まで全額免除されるので、車種によるとは思いますが、多くの方は全額免除になるかと思います。

携帯電話料金の割引

主要なキャリア(docomo・au・SoftBank)では障害者割引プランが用意されています。

各キャリアのショップで療育手帳を提示すると申請できます。

就労支援サービスの利用

18歳以上になると就労移行支援・就労継続支援などのサービスを利用できます。

子どもが将来働く場を探す際に療育手帳が必要になります。今のうちから制度を知っておくと将来の準備がしやすくなります。

障害者手帳との違い

療育手帳(知的障害)と身体障害者手帳(身体障害)は別の手帳です。

両方の障害がある場合は両方取得できます。それぞれ使える制度が異なるため、両方申請することで受けられるサービスが増えます。


療育手帳を取得して変わったこと

うちの場合は実家が少し遠くにあるため、高速道路を使用するのですが、その料金が割引されるのは本当に助かっています。

また、最近は子供が遊べる施設にはほとんど障害者割引が適用されるので、割引のことを全く知らなかった時は、障害のある子を連れて行くのは大変…となっていましたが、今は安くなるなら行こうかなと思えるようになりました。地味に駐車場が無料になったりもします。

取得前は制度をほとんど知らず、使えるはずのサービスを使えていない状態でした。

療育手帳を取得したことによる家計への影響もかなり大きく、おそらく年額10万円以上は割引の恩恵を受けられたと思います。


申請するときの注意点3つ

注意点①:診断後すぐに動き始める

申請から取得まで数ヶ月かかります。療育や支援サービスを早く始めたいなら、診断後すぐに動き始めることが重要です。

注意点②:等級に納得できない場合は再判定を申請できる

判定結果に納得できない場合は異議申し立てや再判定の申請ができます。日常生活の困難さを具体的に伝えることが等級判定に影響することがあります。

注意点③:更新を忘れない

有効期限が切れると手帳が使えなくなります。更新の時期が近づいたら早めに手続きを始めてください。


まとめ

療育手帳は取得するだけでさまざまな支援やサービスを受けられるようになります。

「どうせ対象外だろう」と思わず、まず窓口に相談することをおすすめします。

申請は無料でできます。診断を受けたら早めに動き始めてください。

この記事が、療育手帳の申請を検討している方の参考になれば嬉しいです。


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